IPH工法とは(内圧充填接合補強)

経年劣化や地震などにより傷んだコンクリート構造物の「耐力回復」「長寿命化」を実現する技術です。

IPH工法の普及は人の命を守る大切な事業

日本は世界有数の地震国です。高度経済成長期に建設されたコンクリート構造物は経年劣化や小さな地震の積み重ねにより深刻なダメージを受けています。これらの社会に重要な課題である既存構造物の再生延命を責務とし、研究と実験を進めてきました。地震が起きた時に備え、人々の生命と暮らしを守り、日本の資産を維持する一大プロジェクトを構築します。

IPH工法の特徴

1.高密度充填

一般工法では注入用の樹脂の粘度がJIS規格で1000mPa・s以下と設定され、加圧力は建築改修工事共通仕様書で0.4N以下と定められています。本工法では高流動性のエポシキ樹脂を用い、注入化圧力を0.06±0.01~0.02N/㎟という超低圧に抑えることで毛細管現象も生かされ、まるで植物の葉脈すべてに水分や養分が行きわたるようなイメージの高密度かつ高精度な充填が可能になります。さらに、注入器(IPHカプセル)には、注入剤の浸透を阻害する内部エアーを排出する機能があります。

2.耐久性の向上

同上の要素から構造物内の0.1㎜以下のクラックへの注入が容易であり、計測実績からは0.01㎜程度の微細クラックへの注入も可能です。それに伴い、新設時よりもコンクリート躯体強度が増すことから耐久性の向上が大いに期待できます。

3.鉄筋防錆・中性化抑制

下地調整用セメントペースト(IPH#300)の成分が内部鉄筋周囲まで確実に浸透することにより鉄筋の防錆効果が高まるとともに、再アルカリ化からコンクリートの中性化を抑制します。

4.注入状況の可視化と遮光機能

透明な遮光カプセルケースを使用しておりますので、注入剤残量等が目視確認できるとともに、紫外線や日射熱の影響を緩和します。

5.供用を妨げない施工が可能

道路・鉄道・空港等、施設の利用状況での施工が可能です。

IPH工法の用途

土木・建築・構造物等あらゆるコンクリート分野の耐震補強を含めた補修・改修・止水。

土木 トンネル・ダム・堤防・擁壁・橋桁・橋脚・床版
建築 建築基礎・外壁・構造壁・地下室・レンガ・タイル下地
構造物 パイプライン架台・タンク基礎・ネットフェンス布基礎

IPH工法 技術評価

NETIS旧CG-070007-V
土木学会技術評価認定取得 第0020号